2019台湾紀行~高雄国際マラソン編~

2019年2月の4泊5日台湾紀行。
熊本市の友好協定で応募した高雄国際マラソンのハーフ(25km)枠に当選し、
成り行きで台湾へご招待頂けることに。
台湾での記録をテーマ別に残してみました。

  1. 高雄国際マラソン編・・・今回の旅のメインイベント ←イマココ
  2. 高雄百景・・・古き良き港町、南国高雄 
  3. 食体験・・・八角や五香粉といったスパイスの中毒性
  4. 台北へ・・・台北から鉄道で九扮や十分へ

エントリーのきっかけ

高雄マラソンは地元開催の熊本城マラソンと同日開催。
自分は落選して、2月のレースどうしようかなぁ、と思っていたところへ降って沸いた初海外マラソン。息子と酒宴してて「そういえば熊本市のホームページでランナー募集してた」と聞き、酔った勢いで応募しました。
熊本市役所の国際課が行っている交流事業で、高雄市からは熊本城マラソンへランナーを招待しているそうです。
まさかメンバーに選んでいただけるなんて夢にも思わず、電話を頂いたときは震えたが、この機会を逃すと何においても逃しっぱなしになるような気がしてソッコーOKの返事。仕事も絶賛繁忙期につき遠くへはいけないなと諦めていたけど「どぎゃんかする」と、気持ちはもう切り替わっていました。
金銭的な援助も含めて、二つ返事で送り出してくれた夫には感謝しかない。
幸い、マラソン参加費と3泊までの滞在費は主催者持ちとのことで、交通費は自己負担。

参加決定したのは2か月前の12月20日、そこから切れてたパスポートの申請や、航空券の手配を大急ぎでやりました。年末年始挟んでいたので申請関係は結構時間かかりました。

まさか、酒飲んでた勢いで海外マラソンデビューとか、そういえば私がマラソン始めたのも、酒飲んでた勢いでエントリーした神戸マラソンだったから、自分の人生はそのように流れているのかもしれない。

高雄国際MIZUNOマラソン 公式サイト
※日本語対応してます

自分はハーフ枠(「超ハーフとのことで」なぜか25km)ですが、熊本市からフルマラソンの部に女性が一人、ファンラン4.5km に大学生の男性が一人、計3人がランナーとして参加することが分かりました。ランナーとは別に職員の方が3名(通訳含む)同行とのことで、なんとか現地集合に漕ぎつけました。

メイン会場の高雄国家体育場(2009年落成)。設計は建築家の伊東豊雄氏+竹中工務店。

マラソン交流覚書締結式

マラソン大会参加のほかに参加が義務付けられている行事がいくつかあって、それ以外は自由にどうぞということでした。
プラス1泊1日して台北への旅程も入れることにして、他はマラソンメンバーとがっつり同行しました。
おかげで通訳付きで現地に詳しい方の話も聞けて、今後参加する機会など巡ってこないであろう覚書締結式やレセプションなど、マラソン関連の行事に参加することができました。

レセプション(前日夜)

高雄市が用意してくださった歓迎会。
熊本からのお土産、くまモンぬいぐるみは大好評。世界的有名熊なんだなぁ。
すばらしい料理の数々でおなか一杯になりました。
明日はスタートが夜明け前の5:50なのだけど、かなり時間が押していて(料理の提供がゆっくり)、最後のスイーツが出てくる前に部屋に戻ってしまった残念。
ちなみに台湾では宴会でもビールが出てこない。というかアルコールの提供がない。食事の内容もスープ類が多く、〆のご飯ものもない。
自分はハーフなので問題ないが、フルの方はご飯食べたいだろうな。
明日はマラソンなのでここは飲酒は我慢した。

いよいよ高雄国際馬拉松

スタート位置はゼッケンに書いてある番号のところに行きます。かなり後のほうでした。到着してスタートまで30分くらいだったのでアップはなし。
ほんとにまだ夜、気温は20℃前後。昼は30度近くまで上がってくるので、Tシャツ1枚とひざ丈のコンプレッション+短パンをチョイス。
シューズはナイキ ズーム ペガサス ターボ 。

なんとフルマラソンとハーフマラソンが同時スタート。
広い道路の右側と左側で分けてあるだけ。
フルマラソンの人はハーフの速度に引っ張られてたいへんだろうなぁ。

こちらの皆さんはのんびりなのか、私は30分前だと少し焦りますが、5分前くらいになってやっと整列しだす。

ゼッケンは前だけだったので、背中には熊本地震の支援のお礼を北京語で教えてもらってたのを自作して貼って行ってたところ、早速スタートグリッドで現地の方に話しかけられました。
40代の男性ランナー 、日本旅行したことあるそうでカタコト日本語と英語での交流。大阪や富士山に行かれたそうです。
背中のメッセージを嬉しそうに写真撮ってくださって、私とも二人で「シャシン」撮ろうと言ってくださって一緒にパチリ。笑顔で「謝謝」と返しました。
北京語話せなくてもランナーだから何とかなると確信。

かなり道幅が広いので人数の割にはスタート直後も動く。ただ足元は暗く、アンダーパスなどは誰かがこけたら周りみんなこけそうな混雑、でも私の周りでこけた人を見たのは明るくなってからだった。すかさず近くの人が引き起こしていた。
全体のタイムはこんな感じ。

3km過ぎと8km過ぎに、急に道路が狭くなるボトルネック渋滞があり、歩きました。後半、なぜか信号停止もしました(笑)
マラソンで待機を余儀なくされた車などからクラクションも鳴らされまくり、時にはマラソンの列を無理やり横切ろうとする車が突っ込んできてびっくり。避けるのは参加者の役目。なんの文句も出ず、淡々と楽しむランナーの皆さん。
いやほんとランナーの皆さんが楽しそう。
日本のマラソンってタイムが~とかトイレが~、補給が~とかストイックな感じがあるけど、高雄ではかなり太った人もたくさん参加してて、おしゃべりしながらわいわいと走ってました。身体を動かすことが身近な感じ。

沿道の応援は熱狂的とも言っていいかと。表現豊かなのです。
学校の前では生徒さんたちにハイタッチしていくと自分がアイドルにでもなったかのように歓待してくれて、同世代のおばさまおじさまたちには災害支援御礼の後ろゼッケンを見せると日本人と分かるようでたいへんな歓迎を受けます。
「加油!」 飛び交うジャーヨー!
同じランナーさんたちからも追い抜いて行かれるとき「がんばれ」「がんばって」と日本語でたくさん言ってもらえて、追い抜きざま「シャシンシャシン!」と追いかけて来られたり、日本のレースに出るからと、しばらく話し込んでいったランナーもいました。私は一つ覚えの「謝謝」と笑顔しか返せず。
沿道の応援がないエリアでは5:20/kmくらいで真面目に走りまして、想定外に楽しめたレースとなりました。
細かいこというの馬鹿らしくなるようなおおらかさに触れて、 初心を思い出したというか。

災害支援のお礼を提示したいという私の願いを事前に通訳して教えてくださった熊本市通訳のKさん、おかげでめっちゃ盛り上がったばい、びっくり。

りっぱな記録証と豪華な完走メダル。フルマラソンはメダルが金色。

ファンランのS君はもうゴールしてて、おもしろおかしく本日のランニングドラマを教えてくれました。VIPルームでゆっくり着替えることもできましたし、軽食も取れて復活。
帰還後、足がつりまくってる栃木のサブ3ランナーさんには持参のマグオンを差し上げた。かなり気温が上がってきてる。
給食に名物カラスミがあったようなのですが、どこのエイドも人多すぎで、日本では自称エイド制覇人の自分としたことが高雄ではエイドに近寄ることさえもできず補給は水だけだったという;
しかし、ハーフは本格的に暑くなる前のゴールだったので大丈夫でした。

しばらくして見たら記録証発行のすごい行列。

ランナーズアップデート的な専用アプリでモニターしてたフルマラソンの部のSAさんがもうすぐゴールなのでフィールドで待機してたのだけど、なかなか戻ってこない。
案の定暑さで脱水症状と戦って 、棄権寸前だったようで顔色がひどく悪かったが、最後は軽やかなケイデンスでゴールされた。
この方、私より年上であられるが、女性でサブ3達成、スパルタスロン(ギリシャ)や各地ウルトラマラソンでは記録保持者でもありレジェンドな方。今回練習なしで2年ぶりに故障から復活レースとのことで、それでも4時間半ちょっと超えくらい。マラソンのことをいろいろお話しできたのは、とてもとてもためになった。いくつになっても走り続けていいんだと教えていただいた。
他県の男子ランナーの皆さんにめちゃめちゃモテていた。すごいな~(笑)

私たちが走ってる間、出店した熊本市ブースも大賑わいだったようです。
くまモンや武将隊の人気はすごいな。
たいへんおつかれさまでした。

これで参加費はフルが4000円弱、超ハーフは3000円くらい。立派なメダルや完走タオルのほか参加Tシャツも頂けます。安いな~~

夢のようなマラソンは終わり、一旦ホテルに戻って希望者だけ観光へ。

駁二アート地区散策からの素敵行事はマラソン参加者船上クルーズ。
とても美しい光景が見られてとてもよかったんだけども、マラソン終わって思う存分飲みたかったので、こちらもアルコール提供なしで爆発しそうでした。
(観光途中で呑んだけど)
台湾では、パーティでも甘い系ドリンクかお茶でおもてなしなのです。
飲むときは、強い酒で乾杯、必ず飲み干しまたすぐ乾杯するそうで、バカみたいに呑むそうです。
呑みと食事が分けられているのだなと学んだ。
というわけで、(アルコールを求めて)熊本メンバー全員、夜市に向かった。

こうしてマラソンツアーはお開きとなり、翌日から自由行動で台北を目指します。
熊本銘菓の陣太鼓を買っておいたので、通訳や案内などをしてくださった現地スタッフの方にお渡ししておきました。いつでも日本に熊本に来てくださいとの感謝を込めて。
熊本市の皆さんも仕事ができるユニークな方ばかりでしたし、走ったメンバーにも恵まれて、思わずディープな体験をさせてもらった。
この交流事業はあまり知ってる人が少ないと思うけど、時間さえ確保できればどなたにも応募をお勧めしたい。
ずっと自分は自由で軽やかでした。
マラソンに・・・走ることに関しても、一皮むけてたらいいのだけど。

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