自分自身は大した被災もないのに生活がなかなか元に戻らないジレンマについて。
この『震災太り』は2年以上たった今も戻りません。太ったことがコンプレックスとなり、人と会うのがどんどん嫌になっていきました。
47日後に5kmだけ走っていますが、とても継続して走れなかったので、ウォークに切り替えてPokémonGOして紛らわしてました。
ランニングが無理な体になってしまったショックはかなり大きかったです。
今も自分復興の途中。
この頃ちょうど世田谷246マラソンの熊本市枠の案内をいただき、とても走れない体と向き合う決心をするのでした。
レースを走るということは、完走するための努力をし、自分の日常を取り戻すことでした。その頃はもうランニングの話をするのも聞くのも走るのもつらい状態でラン仲間とも疎遠になっており、そこから少しずつレース参加へと向かう過程は相当自分を救ったと思います。
被災地にいると災害にフォーカスしがちですが、日常をきちんと過ごすというルーチンが後々のために生きてくるのではないかなと思いました。
地震後しばらく仕事が出来なくなったのが負のスパイラルの始まりだったように思います。
被災家屋だらけの町をジョギングするなんてこともとてもできなかった。いろんな状態の方がいる被災地で日常を過ごすということは簡単そうで難しいことだと思います。
楽しむことを不謹慎という方もいます。
有事には最初は対応力が試されるけど、直接的な危機が去るとだんだん疲れてくる。行動や視野が狭くなることにさえ気づけない。私にとっては、走っていれば、体力も落ちることなく太ることもなく人に会いたくなくなることもなかったでしょうから、大きなコンプレックスを抱えてしまったなぁという現状。
おそらくその考え方自体も自分が狭くなっていることを実感します。
阪神淡路、東日本、熊本、それぞれの災害を経験した後輩は、仕事があって、収入があって、寝るところがあれば何とかなりますよね。と言いました。本当その通りと思います。
楽しむことは思い出したけど、
さて、このコンプレックスから抜け出せるのでしょうか。